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【これぞ “八王子らーめん” だ!

高尾駅北口『香味屋』さんのねぎチャーシューめん(特盛)¥1,050-





 実はオープンしてまだ2年程度?だと思うのですが…

高尾駅北口から高尾山方面に程なく歩いたところに ラーメン屋さんがあります。もともとは不動産&材木屋さん だった所ですが

建物を建て替えてオープンしました。 既に高尾駅南口で開業していたのですが立ち退きのため こちらに改めて構えることに… 

店主とのご縁もありたまに 寄らせて頂くのですが、これが絶品!地元の人には 馴染みの刻み玉ねぎが乗っているいわゆる

八王子らーめん なのですが、味が一味違う!とかく八王子らーめんと言われる 類のお店で共通しているのは刻み玉ねぎが

乗っていること。 だけと言えばそれだけ。定義がそれしか無いのだから仕方が ないのだが… 最近流行のB級グルメなる料理は

それなりに 他とは違った産地特産の材料を使用したり、独特な作り方が 評判だったりと、他を寄せ付けないほどのオリジナリティーが

強烈である。が、わが八王子を代表する八王子らーめんには それが見て取れない。麺もまちまちだし、ベースとなる醤油の スープも

各お店によって違う。八王子の中でこれぞ!八王子 らーめんだ!と言うお店はあるものの、それが他のらーめんと 比べてどの位

オリジナリティがあるか?と聞かれればいささか 返事に困るであろう。しかし、古い記憶をたどると私の考えるところの八王子らーめん

にはハッキリと特定の味があることに気がつく! そこでこの『八王子らーめん』を再考てみることにした。

八王子はご存知の様に人口約56万人を有し面積も約186kuと 文字通りビッグシティである。端から端までの距離もさることながら

市内に長年住んでいても聞いたことも無いような町名がいくつもある。 そんな街で『八王子●●●●』と冠をつけて呼称してもホントに

市民の みんなに浸透しているかは怪しい物がある。現に八王子まつりと言っ ても『八王子市街地まつりでしょっ?』とうそぶく市民も

少なくない。 そんな街だからこそピンポイントで、そこここに親しまれている味が あってもおかしくは無い。以前、八王子市追分町に

『だるま食堂』と言う らーめん屋さんが存在した。歴史は古く私が初めて行った20年前で 既に2〜30年?とか聞いた様な記憶

があるが…ご高齢だったせいか? 残念ながら10年程前にお店はなくなってしまったのだが、ここのお店が あなどること無かれ!

見るからに小さなお店で、のれんも店名はすっかり 消えてしまい、棒にボロ雑巾がかかっている様な構えで、店内もお世辞 にも

キレイとは言えないのだが… これが!お昼になると大勢の人で 行列が出来ていたのだ。これは取りも直さず味が人気だった

からなの だと思いますが、どんな味かと言うと…  イメージはいわゆる八王子らーめんです。(但し当時はその様な呼び名は 存在

しませんでしたが)なのですが、チョッと甘いんです。甘いと言うと…   ンッ??てなる方もいると思いますが、例えるならめんつゆ

の甘さと言うか… お蕎麦の風味と言うか…これを表現するのはとても難しいのですが、一口で 言うとそんなとこです。チャーシュー

やメンマもチョッと甘口でした。 今はなき八王子市小門町にあった『とびつき』(漢字は忘れました)と言うお店 もこんな味でした。

唯一現存する『とびつき』の姉妹店で八王子市台町にある 『稲富』が若干この味を残しているかな?ってとこです。

最近では八王子市元本郷町の『福徳』でこの味を復活させよう!とチャレンジ しているようですが… 1件のみならず複数のお店が

共通して、他とは違う味を 出していたと言う事は、これが味で言うところの『八王子らーめん』なのでは? と思うようになったのです!

で!今回紹介した『香味屋』さんのらーめんが正に この味!遂に復活か!?と思わせる味だったのです。時折、無性にこの味が

食べたくなることがあり足を向けるのですが皆さんもご賞味あれ!


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